作曲を始めてみたけれど、メロディが全然思いつかない…。ピアノを弾いても、DAWを開いても、何も浮かばない。「センスがないのかな」「やっぱり難しいのかも」と感じていませんか?
実は多くの人が同じ悩みを持っています。
作曲活動して1年以上(2025. 10月現在)経つ私でもこの壁に未だぶち当たります。
でも安心してください。
メロディが浮かばないのは才能の問題ではなく、才能のせいではなく考え方と作り方を知らないだけなんです。
この記事では、
・メロディが思いつかない原因
・初心者でも簡単に試せるメロディの作り方
・アイデアをどんどん生み出すコツ
を自分の経験を元に、わかりやすく紹介します。
この記事を読むことで、作曲の壁を乗り越え、楽しくメロディを生み出す力が身につくでしょう。
目次
作曲でメロディが思いつかない原因3選
作曲でメロディが思いつかない原因は、主に以下の3つが挙げられます。
- イメージ不足
- 経験不足
- 完璧主義
まず、どんな曲を作りたいかイメージがはっきりしていないと、メロディも浮かびにくくなります。
また、作曲経験が浅いと、音の組み合わせやリズムの作り方が分からず、手が止まってしまうことも多いです。
さらに、最初から完璧なメロディを求めすぎると、アイデアが出ても「これじゃダメだ」と自分で否定してしまい、前に進めなくなります。
「思いつかない」状態は努力不足ではなく、条件が整っていないだけ。
まずはそのことに気づくことが、作曲の第一歩になります。
メロディがダサい・才能ないと思うのは考えすぎ
作曲初心者がよく陥る落とし穴には、「難しく考えすぎる」「他人と比べて落ち込む」「理論ばかり気にする」などがあります。
最初から難しい理論や完璧なメロディを目指すと、作曲が楽しくなくなってしまいます。
また、他の人の作品と比べて自信をなくすことも多いですが、最初は自分のペースで進めることが大切です。
理論は後からでも学べるので、まずは自由に音を並べてみることから始めましょう。
作曲でメロディが思いつかない時に今すぐ試せる対処法
メロディが思いつかないときは、すぐにできる行動で頭を動かすことが大切です。
考え込むより、手を動かす方がはるかに効果的です。
ここでは、初心者でも簡単に試せる3つの方法をご紹介します。
| 歌で記録する | 言葉が出なくても、口ずさんだフレーズをスマホに録音しておきましょう。後で聴くと「意外に良い」と感じることが多く、メロディ作りの種になります。 |
| 4小節ループを使う | 同じリズムを繰り返し流しながら、思いつく音を重ねてみましょう。シンプルなループがあると、感覚的にメロディが浮かびやすくなります。 |
| 好きな曲のリズムを借りる | 好きな曲のリズムだけを参考にして、新しいメロディを作るのも効果的です。音を変えれば立派なオリジナル作品になります。 |
メロディが思いつかない時は楽器で音を出してみる
メロディが思いつかないときは、楽器を使って手で考えることが効果的です。
頭の中だけで作るより、実際に音を出すとひらめきが増えます。
具体的な手順は次のとおりです。
①キーを決める
たとえば「C」をキーにすれば、白鍵だけで作曲を進められるので迷わずに済みます。
②ダイアトニックコードを使う
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の音だけで曲を作ると、自然で心地よい響きになります。
③ベース先行法を試す
まず低い音で流れを作ってから、上にメロディを重ねるとまとまりやすいです。
たとえばピアノで「ド→ファ→ソ」と弾いてから口ずさむと、思いがけないメロディが浮かぶこともあります。
楽器を触ることで音が導いてくれる感覚が生まれるのです。
メロディが思いつかない時はDAWで音を出してみる
もし楽器を持っていなくても、DAWソフトを使えば同じように発想を広げられます。
画面上に音を置いていくことで、視覚的にメロディの形を作れます。
試しやすい方法は次の3つです。
| MIDIで試す | キーボードを押して記録すれば、すぐに聴き返せます。打ち間違えてもすぐ直せる点が魅力です。 |
| ループ素材を活用する | 無料のドラムやピアノのループを組み合わせて、そこに自分の音を足してみましょう。伴奏があると、メロディが浮かびやすくなります。 |
| コードトラックを作る | 先にコード進行を並べると、メロディを考える指針ができます。たとえば「C→Am→F→G」と並べるだけでも、サビっぽい雰囲気が出ます。 |
思いつかないときこそ、音を“並べてみる”ことから始めましょう。
メロディの発想を増やす日々の練習法
納得の行くメロディを生み出すには、日々アイデアの「引き出し」を増やす練習をすると効果的です。才能よりも、日々の小さな積み重ねがひらめきを生みます。
おすすめの練習法は以下の3つです
- 好きな曲の耳コピをする
- 好きな曲のメロディを模倣する
- 毎日ハミングを記録する
耳コピは短いフレーズでも構いません。聴いた音をまねることで、「音の並び方のコツ」が自然に身につきます。
メロディの模倣は有名なメロディを少し変えてみるだけで、自分なりのアレンジ力が育ちます。
また、可能であれば朝や通学中に鼻歌をスマホに録音しましょう。1か月後に聴き返すと、意外な宝物が見つかります。
作曲は筋トレと同じで、少しずつ習慣化することで発想力が伸びます。焦らず音で遊ぶ時間を増やすことを意識しましょう。
参考 耳コピが出来るようになるトレーニング方法/日本音楽能力検定協会
メロディが思いつかないのはスランプ?
どんな人でも、メロディが思いつかないスランプに陥る時期があります。それは、脳が休みを求めているサインです。
まず知っておきたいのは、スランプを乗り切るには「心の整え方」が大切ということです。
以下の3点を理解しておきましょう。
| 完璧主義をやめる | 最初から名曲を作ろうとすると、手が止まります。「今日は10秒のフレーズを作るだけ」と小さく区切ってみるのも良いでしょう。 |
| 休憩とインプットを充実させる | 好きな映画や散歩など、音楽以外の刺激を入れると新しい発想が生まれます。 |
| 小さな目標を設定する | 「1日1フレーズ」「週1曲」など、達成できる目標を作ると、やる気が出てメロディが思い浮かぶことにつながるかもしれません。 |
創造力やアイデアなど「ひらめき」に関わる「デフォルト・モード・ネットワーク」という神経活動は、ぼんやりしているとき、お風呂に入っているとき、散歩しているときなどに活性化することが脳科学でわかっています。
頭を抱えていても考え続けてもいっこうにひらめかないというのはよくある話で、考えすぎて煮詰まったら「ぼーっとする」のが上質なメロディを生む近道かもしれません。
無理に焦らず、心を軽くして再び音と向き合うことで、自然とメロディが思い浮かぶでしょう。
参考 「ひらめき脳」は「居眠り」と「ながら」で作られる?脳科学者に聞く「脳」の活性化術
まとめ
良いメロディを作るには時間と努力が必要ですが、すぐに思いつかなくても焦らずに何度も試してみることが大切です。
1日で完成しなくても、少しずつアイデアを積み重ねていけば、必ず良いメロディが生まれるでしょう。
とはいっても考えすぎに陥ることには注意が必要です。自分には才能がないと感じ始めたら、作曲から離れて散歩や読書、好きな音楽を聞いたり映画を見たりする時間を大切にしてみてください。
自分のペースで続けることが、上質なメロディを生み出す近道です。